語学学習のコツ - 単語を理解するための、辞書の使い方
2024年04月23日 11:45
単語を理解するための、辞書の使い方
皆さんは、語学学習にあたり、辞書をどのように使われていますでしょうか。
語学に長けている人が共通して言うのは、「1つの単語を辞書で調べる時に、その単語について隅から隅まで読もう」ということです。
慶応義塾大学のドイツ語の先生に伺った話ですが、若い研究者であった時に大先輩の高齢の先生から、「ドイツ語の本を読むために辞書を引くのでなく、辞書を読むために本を使いなさい」というアドバイスを受けたそうです。
辞書を見ると、1つの単語にも色んな意味があることに気づかされます。
小説などで分からない単語がある場合に、辞書で単語の全部の意味を見るのでなく、該当する意味のみを見て満足しがちです。
でも、何故、1つの単語について辞書で隅から隅まで読むと良いのかと言うと、一通りの単語の意味に触れることで、その単語の「核」となる意味を感覚的にイメージできるようになるからです。
具体的に、”climb”という英単語を見てみましょう。
climb
(他動詞)
1.(山などを)登る、よじ登る
2.(植物が壁などを)伝って上る
3.(太陽などが空などに)昇る
4.(栄達の道などを)歩む、昇進する
5.(グラフなどの上位に)上がる
(自動詞)
1.よじ登る、上がる、よじ登って越える
2.(手足を使って登山のように)進む
3.(飛行機などが)上昇する
4.(道が)上り坂になる
5.(植物などが壁などを伝って)はい登る
6.(ボールめがけて)ジャンプする
7.出世する、昇進する、有名になる
8.登山家になる
(名詞)
1.上ること、登山、上がること、上昇
2.上るところ、登山ルート、急な坂、傾斜面、登攀
3.(物価の上昇)
4.昇進、栄達
如何でしょうか。”climb”と言う単語は、「体を使って登る」といった表現から派生して、物理的に上がる、あるいは、抽象的な概念で地位が上がるといった意味まで持っている事が分かります。
辞書で単語の全ての意味を調べるのは大変です。
頻繁に使用する常用単語だけでも、辞書で意味を一通り見ておくのも良いかもしれません。
単語の核となる意味に触れて、言語のセンスを磨きましょう
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