語学学習のコツ - リスニングのための発音練習
2024年04月21日 18:27
リスニングのための発音練習
たまに語学学習をしているけれど、特に発音の練習はしていない、という方にお会いします。
「練習しても、どうせネイティブのようにはなれないから。」と。
ですが、発音は重要です。
と言うのは、自分が発音できない音は見事なくらいに聞き取ることもできません。
これは脳が音を処理して言葉を理解する時に起こる「カクテルパーティ効果」のせいです。
カクテルパーティ効果とは、周りの音の中の雑音をフィルター処理し、聞きたい人のだけを認識する脳の処理機能の事です。
(この処理機能により、大勢の人が集まるパーティでも、多くの人の声の中から知り合いの声だけを拾うことができます。)
これは日常生活の中では良いのですが、外国語の音を聴く時に問題が出ます。
というのは、外国語の発音で、日本語にない音、脳のフィルターが雑音として弾いたり、よく似た日本語の音に置き換えてしまいます。
そこで、練習して外国語の音を発音できるようになると、リスニングをした時にも脳が雑音でなく、意味合いのある言葉として認識処理をします。
発音自体を綺麗にするためだけでなく、リスニングのためにも発音練習は必要なんです。
そして、ヨーロッパ系言語の発音をしようとすると、日本人特有の問題があります。
・日本語は母音が強いのに対し、ヨーロッパ系言語では子音を強く発音する
・日本語は口先で音を発する一方で、ヨーロッパ系言語は喉から発する音がある
・日本語では口を大きく動かす必要がないが、英語で話す場合は口や顔を大きく動かす
(日本人は特に子音を強く発音しないと、外国人には伝わりにくい場合があります。)
また、ヨーロッパ系言語の場合、文の抑揚がある一方で、日本語の場合は抑揚があまりありません。
そのため、ヨーロッパ系言語の文をリスニングした場合、抑揚の弱い部分をやはり雑音として弾いてしまいます。
この意味では、一つ一つの音の発音練習をするだけでなく、抑揚のある文の読み上げも意識する必要があります。
リスニングのためにも、発音練習には早めに取り組みましょう。
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